内覧会のマニュアルを見る前に

□ マンション内覧会とは

売主が買主に対して売買契約の対象物の確認をしてもらう場です。契約通りのものであるか、施工に問題がないか等を確認し、問題箇所は補修してもらい、問題なければ、引渡しへと進みます。

この内覧会において、寸法の計測や細かなキズ・汚れの指摘に重きをおかれている方も見受けられますが、本来は、入居後に生活する上で支障となることがないかを重点的に見ていただくべきものです。


□ 内覧会の際にあると便利なもの

・メジャー(3mのもので充分です)
・付箋(指摘箇所へ貼ります)
・鏡(棚の裏側などを確認しやすいです。四角いものが壁に当て易く便利です)
・水準器(ホームセンターなどで販売されている1,000円程度のもので充分です)
・脚立(あると便利ですが、大きく持参しにくいですね)


□ 内覧会に関してよくあるご質問とアドバイス

Q.売主から内覧会の時間は30分程度と言われていますが、大丈夫でしょうか?

A.時間の指定は、あくまで事業主側の一方的な都合です。専門家であっても、そのような時間でチェックすることは不可能ですので、気にせずにチェックしましょう。現地で担当者が時間を告げるようなことがあれば、毅然とした態度で、時間がかかる旨を告げましょう。1時間30分~2時間程度の所要時間を考えてください。施工の出来や担当者の対応等によっては、3時間以上かかることもございます。


Q.いろんなサイトを見ていると、いろんな調査器具を見かけますが、それらが無くとも大丈夫でしょうか?

A.基本的には、そのような器具類に頼らなくともチェック可能です。別記(内覧会の際にあると便利なもの)があれば、チェックできます。


Q.本当に自分たちだけでも対応できるのでしょうか?

A.基本的には可能です。但し、相手があってのことですので、担当者の対応に問題がある場合など、一般の方だけでの対応が困難であることもあります。出来る限り、自分たちだけで対応し、どうしても不安が残る場合のみ、再内覧会の際にご依頼ください。

 

Q.内覧会当日は、都合により、1人で対応する予定ですが、大丈夫でしょうか?

A.必ずしも無理だとは言えませんが、事前に準備していただいても、少々対応が難しいかと思われます。出来る限り、最低でも2人(3人以上を推奨)で望んでいただくことをお勧めいたします。


□ 内覧会でのチェック方法の基本

 チェックする際には、生活するうえで支障となるか、支障となる恐れがあるかがポイントになります。そのため、実際の生活を想定しながら、チェックしていただくのですが、動かせるものは全て動かす、使えるものは全て使うことが必要です。

 例えば、全ての扉は開閉動作を確認しますし、換気扇などの設備も作動させます。それらの動作が生活するうえで問題ないかを意識しながらチェックしてください。

 それでは、いよいよ次から内覧会のチェック方法を公開します。


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